ハムスターのケージは、高さより床の広さで選びます。英国の動物福祉団体は、ゴールデンハムスター(キンクマもこの仲間)に床面 100×50cm 以上をすすめています。日本の店頭でよく見る 60cm 前後のケージは、この目安より小さめです。ぐりのケージもそうでした。
この記事では、ぐりが使っていたケージの実際の寸法と目安を比べながら、選ぶときに見るところを順番にまとめます。
- 床面は 100×50cm 以上が目安(PDSA・Blue Cross・Woodgreen。ゴールデン系)
- 背の高い多段ケージより、1 階建てで床が広いケージ(PDSA)
- 回し車はゴールデン系で直径 30cm 前後が入るか(Blue Cross は 27〜32cm)
- 床材を深く敷ける底の深さ、掃除のしやすさ、扉のロックも確認
- ぐりのケージ(幅 58×奥行 39.2cm)は、床面がこの目安の半分以下でした
ケージ選びの早見表
| 項目 | 目安と確かめ方 |
|---|---|
| 床面の広さ | 100×50cm 以上(ゴールデン系)確かめ方:外寸ではなく、中の床の寸法で比べる |
| 高さ | 約 50cm。多段より 1 階建て(Blue Cross・Woodgreen)確かめ方:回し車と床材を入れても上に余裕があるか |
| 回し車 | 直径 30cm 前後(ゴールデン系)確かめ方:付属品の直径。小さければ別に用意する |
| 床材 | 深さ 25cm 以上(PDSA)確かめ方:底の深さ。掘ってもこぼれにくいか |
| 給水 | 金属の飲み口のボトル(PDSA)確かめ方:取り付け位置と高さ |
| 脱走 | 扉・天面のロック確かめ方:ロックの数、かじれるすき間がないか |
| 通気 | 通気口がふさがっていない確かめ方:天面や側面の通気口、保護シートのはがし忘れ |
| 掃除・観察 | 底トレイが外せる、中が見える確かめ方:毎日の汚れ取りで手が届くか |
数値はゴールデン系の目安です。ドワーフ系の回し車は直径 20cm 以上(PDSA)とされています。
ぐりの場合:2021年に迎えたときはグラスハーモニー600プラス

ぐりを迎えた2021年のケージは、GEX の「ハビんぐ グラスハーモニー600プラス」です。当時の記事に書いた寸法は幅 58×奥行 39.2×高さ 32cmです。床面はおよそ 2,270cm² で、目安の 100×50cm(5,000cm²)の半分以下でした。今は販売が終わり、後継の「600N」になっています。

当時の記録に残っていることは次のとおりです。
- 回し車と給水ボトルが付属していて、届いた日から使えた
- ガラスで透明なので、横からも上からも様子が見やすかった
- 扉まわりがガラスなので、開け閉めはそっと行う必要があった
- 回し車の取り付けがゆるいと、回るときの音が大きくなった
- ケージのすき間をよくかじっていた


付属の回し車の直径は、記録が残っていません。ケージからの脱走の記録もありません。部屋んぽ用のサークルは登って越えたことがあります(部屋んぽの記事)。
今の目安と比べると、ぐりのケージは小さかったと言えます。これから選ぶ人には、ぐりと同じものをそのまますすめるより、床の広さを先に確かめてほしいと考えています。
一般的な目安(出典)
床面は 100×50cm 以上、高さより広さ
PDSA は最低でも 100×50cm とし、「大きいほどよい」「店で売られているケージの多くは十分な大きさではない」と説明しています。Blue Cross は床面 100×50cm・高さ 50cm 以上、Woodgreen はゴールデンとチャイニーズに 100×50×50cm をすすめています。
PDSA は、背の高い多段ケージより、1 階建てで広いケージのほうがよいとしています。ハムスターは目がよくなく、高いところから落ちる危険があるためです。
置き場所
PDSA は、テレビや洗濯機など音の出るものから離れた静かな場所で、18〜21℃を保ち、すきま風と直射日光を避けるよう書いています。温度の詳しい話はハムスターの適温の記事にまとめました。
ケージを用意するときの手順
静かで、直射日光とエアコンの風が当たらない場所。大きいケージは置ける幅が限られるので、先に測っておきます。
商品ページの外寸ではなく、床として使える内側の広さを見ます。100×50cm に届かない場合は、置ける範囲でいちばん広いものを選びます。
付属の回し車が小さいことがあります。ゴールデン系なら直径 30cm 前後が入る高さがあるかも確認します。
ぐりのケージでは、巣箱とエサ入れを離して置いていました。給水器は飲み口に口が届く高さに付けます。
お迎えの前に、扉・天面・底トレイのロックがすべてかかるか、かじれるすき間がないかを確認します。
注意点
- ガラスのケージは重い。600N は約 5.0kg で、取扱説明書は「動かすときは底トレイを持ち、扉を閉めて固定ピンを確認する」としています
- 天面の保護シートを貼ったままだと通気口がふさがります(GEX 取扱説明書)
- 多段のロフトや高い台は、落ちる危険があります(PDSA)
- 付属品の回し車がゴールデン系に小さい場合は、別に用意します

病院に相談したほうがよいとき
ケージの柵や角を長くかじり続ける、ケージの中でけがをした、落ちたあとに歩き方がおかしい、といったときは動物病院に相談してください。目安は病院に連れて行く目安の記事にまとめています。
今買うなら
ぐりと同じシリーズの後継は「グラスハーモニー600N」です。GEX の取扱説明書では約 幅 58.0×奥行 39.2×高さ 40.0cm、付属品は回し車(ハーモニーホイール21)と給水ボトル 150mL(GEX のセット内容)です。
高さはぐりのものより 8cm 高くなっていますが、床面は 100×50cm の目安に届きません。透明で掃除がしやすい点はぐりのときと同じです。付属の回し車がゴールデン系の目安(直径 27〜32cm)に合うかは、購入前に確かめてください。
似た名前の「グラスハーモニーマルチ600N」は、回し車と給水ボトルが付きません。楽天市場・Yahoo!ショッピングのボタンは検索結果が開くので、商品名を確かめてから選んでください。
2026 年 10 月 31 日に楽天市場で 8,479〜8,540 円を確認。価格と在庫は変わります。
床面 100×50cm 以上を確保したい場合、PDSA は大型ケージのほか、ガラス水槽や手作りの囲いも挙げています。ぐりは使っていないため、使い心地はわかりません。
よくある質問
- 60cm くらいのケージでは小さすぎますか?
-
英国の動物福祉団体の目安(床面 100×50cm)と比べると小さめです。選べるなら床の広いものを。今のケージを使い続ける場合は、物を置きすぎて床をふさがない、回し車をサイズの合うものにする、といった工夫ができます。
- 2 階建てやロフトつきのケージはどうですか?
-
PDSA は、多段で背の高いケージより 1 階建てで広いケージのほうがよいとしています。落ちる危険があるためです。
- ケージの掃除はどのくらいの頻度ですか?
-
PDSA は、汚れた床材は毎日取り除き、小さめのケージは週 1 回全体を掃除するとしています。広い飼育環境では全体の掃除は数週間おきでよいとも書いています。
- ケージはどこに置けばいいですか?
-
静かで、18〜21℃を保ちやすく、すきま風と直射日光が当たらない場所です(PDSA)。詳しくは適温の記事へ。
ほかの用品やお迎えまでの順番は、ハムスターの飼い方(6つのステップ)へ。
ケージを置く場所と夜の音については、夜うるさいときにまとめました。
ケージに入れる巣箱は巣箱の選び方にまとめました。
ケージと回し車・給水ボトルがまとめて届くセットを考えているなら、付属品の大きさの確かめ方を飼育セットの選び方にまとめました。
市販のケージ以外(水槽・衣装ケース・手作り)を考えているなら、水槽や衣装ケースを使うときの目安にまとめました。
2匹以上飼うときは、ケージを1匹に1つ用意します(多頭飼いの記事)。
ケージの中に置く隠れ家やトンネルの選び方はおもちゃと遊び方へ。
ケージを決めたら、中に何をどう置くかはケージのレイアウトへ。
次に読む

ほかの用品をまとめて知りたいときは飼育に必要なもの、ぐりのケージの組み立てや付属品の詳しい様子はグラスハーモニーのレビューへ。回し車の大きさは回し車の選び方、給水ボトルは給水器の選び方、掃除はケージ掃除の頻度とやり方へ。
出典
- PDSA「The ideal home for your hamster」
- Blue Cross「Hamster care」
- Woodgreen「How to make your hamster feel at home」
- GEX「グラスハーモニー 450N・600N 取扱説明書」
- GEX「グラスハーモニー」セット内容
確認日:2026 年 11 月 1 日。ぐりの記録は 2021 年 9 月の記事と写真によります。

