ハムスターの床材は、粉が少なく、潜っても形が崩れにくいものを選びます。英国の動物福祉団体 PDSA は、紙の床材を「単独でも使える」としています。反対に、粉の多い木くず・おがくず、綿のように細い繊維になる床材、香りつきの床材は避けるよう書いています。
ぐりは紙の床材を 3 種類使いました。この記事では、その記録と一般的な目安を分けて、選ぶときの基準をまとめます。
- 紙の床材が使いやすい。木くず・おがくず・綿状・香りつき・新聞紙は避ける(PDSA・RSPCA)
- 深さは 25cm 以上が目安(PDSA)。ぐりの頃は 3〜5cm で、今の目安よりかなり浅めでした
- 汚れたところは毎日取り、全体の交換は小さいケージなら週 1 回が目安(PDSA)
- 全体を替えるときは、汚れていない古い床材を少し戻す(PDSA・RSPCA)
- ぐりのケージでは、白い「柔ごこち」がうんちを見つけやすく、掃除が楽でした
床材を選ぶときの基準
| 基準 | 見る点 | 根拠・ぐりの場合 |
|---|---|---|
| 粉っぽさ | 袋を開けたときやほぐしたときに粉が舞わないか | PDSA:木くず・おがくずは粉が多く、呼吸の問題の原因になりうる |
| 吸水性 | おしっこを吸って、広がりにくいか | ぐり:ケアペーパーはよく吸った |
| 掃除のしやすさ | うんちや汚れが見つけやすい色か | ぐり:白い柔ごこちは見つけやすく、茶色のごきげん快適マットは見つけにくかった |
| 巣作り・潜りやすさ | 掘ったトンネルの形が崩れにくいか | PDSA:形を保つ素材を。紙の床材に干し草を足すと安定する |
| 個体差 | その子がほぐすか、気に入るか | ぐり:ケアペーパーは自分ではあまりほぐさなかった |
| 安全 | 細い繊維にならない、香りがない、インクがない | PDSA:綿状は足に絡まり、食べると腸に詰まる危険。新聞紙のインクは有害になりうる |
ぐりの場合:紙の床材 3 種類を使い比べました

2021 年の秋、ぐりのケージ(グラスハーモニー600、床は幅 58×奥行 39.2cm)で使った 3 つの床材の記録です。
| 床材 | よかった | 気になった |
|---|---|---|
| 柔ごこち(白) | ふわふわ。うんちが見つけやすい。においを抑えてくれた | 少し高い。1 週間以上使うとおしっこのにおいがした |
| ごきげん快適マット(茶) | 量が多く、気軽に交換できた。粉の飛び散りが少なかった | うんちが見つけにくい。柔ごこちより少しにおった。開けた直後は固く、ほぐす必要があった |
| ケアペーパー(白) | よく吸う。うんちが見つけやすい | ぐりは自分ではあまりほぐさなかった。ほぐすと細かいほこりが出た |




使った量と交換のしかた

ケージ全体に 3〜5cm 敷くと、柔ごこち(450g 入り)をほぼ 1 袋使い切りました。毎日の掃除では汚れたところとうんちをピンセットで取り、1 週間ごとに全部を入れ替えていました。入れ替えるときは、においのついた床材を少し残していました。
3 つのうち、ぐりがどれを特に気に入っていたかは記録からはわかりません。どの床材でも潜ったり掘ったりしていました。
今の目安(深さ 25cm 以上)と比べると、ぐりの床材はかなり浅めでした。これから用意する人は、ケージの底の深さも含めて考えてください(ケージの選び方)。
一般的な目安(出典)
すすめられている床材
PDSA は、紙の床材(単独でも、ほかと混ぜても可)、粉の少ないアスペン・スプルース・麻(巣穴を支えにくいので紙の床材と混ぜる)、香りのない安いトイレットペーパー、柔らかい干し草を挙げています。RSPCA は、防腐剤などを含まない粉の少ない木の削りくずやコーンの粒を「妥当な選択」としています。
避けたい床材
- 木くず・おがくず:粉が多く、呼吸の問題の原因になりうる(PDSA)
- 綿のように細い繊維になる床材:足に絡まったり、食べて腸に詰まったりする危険(PDSA・RSPCA)
- 香りつきの床材:呼吸器を刺激しうる(PDSA)
- 新聞紙を細かくしたもの:インクが有害になりうる(PDSA)
深さと掃除の頻度
PDSA は深さ 25cm 以上をすすめ、汚れた床材は毎日取り除き、小さいケージは週 1 回、広い飼育環境は数週間おきに全体を掃除するとしています。RSPCA は、数日ごとの部分掃除と、月 1〜2 回の全体の掃除が多くの場合で十分としています。資料によって全体の掃除の頻度は違うので、ケージの広さと汚れ方で決めます。
床材を入れ替える手順
おしっこで濡れた床材、うんち、食べ残しを取り除きます。濡れたままやにおうままにしないことが大切です(RSPCA)。
乾いていて汚れていない床材を少し残しておきます。家のにおいが残るように、新しい床材に混ぜて戻します(PDSA)。
床材を全部出し、ペットに使える洗剤でケージを洗います(PDSA)。よく乾かしてから戻します。
巣材は巣箱の中に詰めず外に置き、ハムスターが自分で運べるようにします(PDSA)。
巣・おもちゃ・食器は掃除の前と同じ位置に戻します(PDSA)。
注意点
- ケアペーパーのように、ほぐすと細かいほこりが出るものがあります。ほぐすのはケージの外で
- トイレの砂と床材は役割が違います。トイレのしつけはトイレの記事へ
- 床材を急に全部変えると、においが変わります。替えるときは古い床材を少し混ぜます
病院に相談したほうがよいとき
くしゃみや鼻水が続く、足に繊維が絡まって取れない、床材を食べたあとに食欲が落ちた、といったときは動物病院に相談してください。くしゃみについてはくしゃみ・鼻水の記事、全体の目安は病院に連れて行く目安にまとめています。
今買うなら
ぐりが使った 3 つは、2026 年 11 月 1 日に楽天市場で販売を確認しました。一つ選ぶなら、うんちが見つけやすく掃除が楽だった柔ごこちです。
交換の回数が多いときは、量の多いごきげん快適マット。茶色なので汚れは見つけにくくなります。
吸水を重視するならケアペーパー。ハムスターがほぐさない場合は、ケージの外でほぐしてから入れます。
価格と在庫は変わります。購入前に販売ページで確認してください。
よくある質問
- ウッドチップ(木の床材)は使えませんか?
-
粉の多い木くず・おがくずは避けるよう PDSA は書いています。一方、粉の少ないアスペンなどは使えるとし、巣穴を支えにくいので紙の床材と混ぜるようすすめています。RSPCA も粉の少ない木の削りくずを妥当な選択としています。ぐりは木の床材を使っていないため、使い心地はわかりません。
- 床材はどのくらいの深さに敷けばいいですか?
-
PDSA は 25cm 以上をすすめています。ケージの底が浅い場合は、こぼれない範囲でできるだけ深く敷きます。ぐりの頃は 3〜5cm でした。
- 床材は全部、毎週替えるべきですか?
-
汚れたところは毎日取ります。全体の交換は、PDSA は小さいケージで週 1 回、RSPCA は多くの場合で月 1〜2 回としています。ケージの広さと汚れ方で決めてください。
- 床材をほぐさないのですが大丈夫ですか?
-
ぐりもケアペーパーを自分ではあまりほぐしませんでした。その場合は、ケージの外でほぐしてから入れていました。
- 紙の床材にデメリットはありますか?
-
ぐりが使った3種類では、次の点が気になりました。柔ごこち(白)は少し高く、1週間以上使うとおしっこのにおいがしました。ごきげん快適マット(茶)はうんちが見つけにくく、開けた直後は固いのでほぐす必要がありました。紙の床材そのものを避けるよう書いた資料は見つけていません(PDSA は紙の床材を単独でも使えるとしています)。
- 床材にはどんな種類がありますか?
-
PDSA がすすめているのは、紙の床材と、粉の少ないアスペン・スプルース・麻です。避けるのは、粉の多い木くず・おがくず、綿のように細い繊維になる床材、香りつきの床材、新聞紙です(PDSA・RSPCA)。くわしくは上の「すすめられている床材」「避けたい床材」の節へ。
床材が浅いと、ストレスで柵をかじることがあります(ストレスのサイン)。
巣箱の中と床材のつながりは巣箱の記事へ。
床材を20cm以上入れられる住まい(水槽など)は水槽や衣装ケースを使うときの目安へ。
床材とにおいの関係はにおいの原因と対策に書きました。
次に読む

トイレの置き方はトイレのしつけ、ほかの用品は飼育に必要なものへ。ケージ全体の掃除の手順はケージ掃除の頻度とやり方にまとめました。
出典
確認日:2026 年 11 月 1 日。ぐりの記録は 2021 年 9 月の記事と写真によります。



